スイスの旅
   
2度目の旅
  
         
    
                         モンブラン(4807m)中央

2005年7月10日〜7月19日
7月10日
1日目:アムステルダム経由ジュネーブ
成田発:10:15〜ジュネーブ着:18:05(約13時間半)の長旅も日本時間では夜中。
Hotel Drake Longchampでシャワーを浴び、寝酒にウィスキーを飲んで今夜はおやすみなさい。

7月11日
2日目:レ・マン湖〜シャモニー〜ツエルマツトへ
朝早く起きて、レマン湖のほとりを散策。
シャモニー到着後すぐにロープウエイでオギュードミデイ展望台へ行く。
三年前は吹雪と雲で何も見えず、今日は快晴で3842mの展望台からほとんど360度の大パノラマで良く見える。モンブランの白い山頂が象徴的だった。
  グランドジョラス、ドリュー、ほか名前のわからない山群が連なり遥か先にはマッターホルンまでが雲に見え隠れして言葉にならないほどの感動を覚えた。足元の氷河には点々と
黒く登山者の姿が見える。
モンブランと言うとやはりザイルで登るのか数パーテイが双眼鏡で確認できた。
           
                        グランドジョラス                         
           

ツエルマット
シャモニーからツエルマットへ移動、手前のテッシュで電車に乗り換えてツエルマットに入る。車規制で電気自動車以外は乗り入れ禁止で町の中は馬車や旅行者で
活気にあふれている。
丁度お祭りの準備なのであろう、通りに屋台が並び大音量で音楽が流れていた。夕方マッターホルンの夕日を撮影に出かけたが、見晴らしの良い橋の上は観光客が
所狭しとカメラを構えてシャッターチャンスの瞬間をまっていた。特に日本人の姿が目立つ。
      
         マッターホルン朝日(4478m)             マッターホルン(ゴルナグラートより)
7月12日
3日目:ゴルナグラート展望台〜ハイキング
     朝8時の登山電車に乗りゴルナグラートまでは展望のきく進行方向右側の席に乗りカメラを準備するが、今日は快晴に近い好天だ。次第に高度を上げてゆくと
360度のパノラマが広がり乗客からは喚声が上がり皆席から立ち上がり車窓撮影にしきりである。
樹林帯を過ぎる頃にはマッターホルン(4478m)を始めブライトホルン(4164m)、リスカム(4527m)、モンテ・ロザ(4634m)が白い雪をかぶり、今日も観光客を招いているようである。
      
         エーデルワイス(1000m)               エーデルワイス(2900m)
時間のたつのも忘れるかのようにゴルナグラート駅(3130m)に到着し、しばらく展望台で撮影してからローテンボーデンまでのショートハイキングに行く。途中のリッフエル湖で
逆さマッターホルンをカメラに収めたり周囲の高山植物を撮影する。花の色は特に原色系が多く、リンドウ科のゲンチアナ・ベルナ、ゲンチアナ・クルシイ、タマシャジン等が濃い
紫色で目にとまった。少し標高が下がると黄色系のロトウス・アルピヌス(マメ科)やゲウム・モンタヌム(チングルマ属)が所狭しと咲きほこっている。           
1駅分約1時間半くらいのハイキングでローテンボーデンからツエルマットに登山電車で下山。
               
                          リッフェル湖から逆さマッターホルン
午後は、ロープウエイでシュバルツゼーまで行き4時間半のハイキングに出た。
マッターホルンを真近に見ながらのハイキングも午後はやはり、山頂が雲をかぶり見えなくなることが多い。ハイキングの目的は花の撮影であるので、登山道のお花探しに夢中で
周りの景色は余り見ていなかった。
ガイドがそっと、エーデルワイスの花を見せに案内してくれたが、最近はこの花も盗掘が多く最近は群生しているところが少ないと言う。花は背丈が5-7cmで小さく、人に踏まれやすく
よく見ないとつい見過ごしてしまいそうである。
マッターホルンを真近に見ながら一路下りのコースを花の写真を撮影しながらのハイキングは結構忙しいが種類が豊富で大変楽しい旅だ。振り返って見るといつしかモンテローザや
リスカムの白い峰も隠れてしまい、シュタツフエルのレストランに到着していた。ゆるい渓谷沿いの道を橋を渡りツエルマットに戻ってきた。

7月13日
4日目:スネガ〜ハイキング
今日は2300mのスネガまで地下ケーブルカーで行き、ハイキングしながらツエルマットまで戻ってくるコースで途中、「ネズミ返しの小屋」で有名なフィンデルン村で山間の素朴な風景を
見たりするコースである。
あいにく、マッターホルンは雲がかかり展望は今ひとつで花の写真に集中することにした。
午後は自由行動でクラインマッターホルンの展望台も雲のため中止にして、市内の散策や買い物をすることにした。

7月14日
5日目:ツエルマット〜カンデルシュテークへ
ツエルマットから電車、バスでゴッペンシュタインでカートレインに乗り約1kmのトンネルをバスに乗ったまま通りぬけカンデルシュテークのロープウエイ駅から二人乗りリフトで頂上駅まで
行き往復二時間のハイキング。
2001年に来た時と季節が同じせいか、今回もアルペン・ローズが咲いていた。半時計周りのコースで途中幸運なことに黒百合が一輪だけ咲いていた。 食後の空いた時間で乳白色の
山上湖でボートに乗り3000mの山を見ながらのひと時を堪能した。
午後は、一路グリンデルワルトへ。
       
               モルゲンロート                     カンデルシュテークから  
7月15日
6日目:グリンデルワルトからユングフラウヨッホとアイガー・グレッチャー、クライネ・シャイデックハイキング
朝、グリンデルワルト駅8時2分のどこよりも一番高いと言う、登山鉄道に乗りユングフラウ・ヨッホ駅へむかう。急な斜面を2両連結のデイーゼル電車はゆっくりと見渡す限り一面のお花畑
を縫うように高度を上げてゆく、途中クライネ・シャイデックで乗り継ぎながらアイガーの北壁で観覧停車し、北壁の窓から氷河を見物し終点のユングフラウ・ヨッホに到着。ここでまず、
日本製の郵便ポストにはがきを投函しなぜか手を合わせてしまう。無事に届いてくれますようにと、実は昔ヒマラヤからはがきを出したが一通だけ届かないことがあったからである。展望台に
行き目の前のメンヒ(4099m)を撮影、次にトンネルを通りユングフラウ(4158m)を見に行く。前回は、吹雪で何も見えず悔しい思い出がある。
約一時間の雪の上で写真撮影や氷のモニュメントを見学してアイガー・グレッチャーまで戻りハイキング開始。クライネ・シャイデッツク駅で山上の昼食はラクレット(ゆでたジャガイモに
チーズをかけたもの)を食べた。更にアルビグレン駅までハイキングを続け夕方前にグリンデルワルトのホテルへ戻る。今日のハイキングは日本人ガイドのN志乃さんと言う人が案内して
くれたが、ニユージーランドとスイスを半年ごとに行き来して生活しているそうで羨ましいかぎりだ。帰りにその彼女に相棒が履いていたトレッキングシューズを進呈した。(きつくなって履け
ないため)
               
                              ユングフラウ(4158m)
            
                         
メンヒ(4099m)と右上が展望台
         
             黒百合                              アルペン・ローズ
         

    
   
        
アイガー(3970m)北壁の月               ユングフラウ(4158m)
7月16日
7日目:グリンデルワルト〜フイルスト展望台(2168m)からバッハアルプゼーハイキング
ゴンドラに乗りフイルスト展望台まで行き、バッハアルプゼー(ゼーは湖の意味)までのハイキングだが朝からスコールのような激しい雨のため一時間遅れて出た。今日も朝から
こんな天気で南側の山からアイガーやユングフラウの展望が望めるかどうか不安だ。案の定途中で雨に降られて、非難小屋に飛び込みしばらく雨上がりを待つ。時間の都合で
湖一週もあきらめて、フイルストまで戻り昼飯を摂ることにする。アルペンマカロニとビールを飲み、午後は下り約2時間のハイキング。
登山道脇に咲く花も2000m級のところは花の丈も少し長くなんとなく花の種類も今までとは違うように思えた。

7月17日
8日目:グルンデルワルト〜ルツエルン
旅行も終盤で、今日は魔の山ピラトウス山の観光へ登山電車で超急勾配を登る。最大斜度30数度と案内を聞いたが、確かに急で家の階段とよく似ている。約40分かけて途中下り
電車と交差したりで2000mは徒歩4-5時間はかかるだろうか。
山頂駅で約一時間の滞在で遥かアルプスが一望できる岩山だ。丁度山頂では、アルプホルンの演奏が始まり民族衣装を身に着けたオジサンとおねーさんが演奏していた。最後に
この人たちと記念の一枚写真を撮り反対側のルツエルンへロープウエイでしばしの空中散歩を楽しむ、眼窩には岩場にアルペン・ローズが季節を楽しむかのように咲きグリーンと
ピンクの色合いがきれいだった。ルツエルン市内は日曜日で町はお休みのため、ほとんどの店が閉まりカペル橋付近の市場が開いているだけで静かだ。最後の昼食は魚料理と
ビールで乾杯し、最後の宿泊地チュウリツヒへは午後5時到着。ホテル近くのセントラル駅に行きここは構内の出入り自由でいろいろな電車、汽車が出入りしていた。次はノンビリと
列車の旅がしたいものである。

7月18日
9日目:10時25分チューリツヒ発アムステルダム行
14時15分発、チューリツヒからアムステルダム経由で帰国。
二時間の乗り換え時間に最後の買い物にチューリップの球根や小物のお土産を小銭を使いきり、空路成田へ向かう。
機内サービスのビールとワインでスイス・ハイキングに乾杯!!

7月19日
10日目:8時40分(所要時間約11時間20分)成田到着

                
                                 ユングフラウ

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